土曜日の図書館は本の返却客が多かった。
子ども連れの母親は大量の絵本を返していた。
私の幼少時代は絵本とは無縁だった。帰国子女で小3くらいまで日本語が読めずにいた。
それが解消出来たのは漫画であり、漫画で漢字を覚えた。
小5で田舎に移り漫画が手に入らなくなり、仕方なく学校の図書館に行った。
でも絵本とは無縁だった。少年少女世界文学全集やら厚みが数センチある本しか読まなかったが図書館の本はあらかた読んでしまったところで中学に入った。中学でも1年足らずで興味ある書籍は読み終え進んで図書係となり新着本を優先的に借りた。
で、市の図書館通いが始まったが、遠い。自転車で砂利道と急な坂で往生した。加えて中学生では大人の書棚には入れず差別を感じた。高校では学校の図書館はショボく利用しなかった。良い教師にも巡り会い英語の本も読んだ。G.Childe,Man makes himself。名著であろう。フランス革命、ロシア革命に興味があり、関連書籍はかなり読んだ。
英詩に惹かれたのもこの頃か。
大学の図書館では、興味本位で、ジュリストの判例集は全て読んだ。探偵小説の代用品だ。南方熊楠も図書館で見つけ読んだ。「日本及び日本人」で読書家と思い込んでいたのに1ページ毎に知らない書籍がボロボロ出てくる。馬鹿者であったことに気づいた。
在学中行った、イギリスの片田舎にある古本屋は荘厳でもあった。
図書館は作家との出会いの場であるが、巡り会いは偶然でしかない。
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