1966年くらいのとき、私は高校生だったが外交官だった父から1冊の本を奨められた。
それがミロバン・ジラスの「新しい階級」だった。彼はユーゴスラビア人で私は父が最初の任地であるユーゴに勤務していたので5歳のときにユーゴで過ごしたこともあり、この本を読んでみた。結果、衝撃を受けた。
当時から共産主義については知っていたがその実態は知らなかった。「新しい階級」は内部告発である。階級闘争と言いながら実態は彼らは赤い階級に居座り贅沢三昧の生活をしていた。ジラスは当時のチトー大統領の副大統領であった。当然逮捕され投獄された。
この本のお陰で共産主義とは縁が切れた。良い本だったが絶版となっている。
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