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難解な作家

稲垣足穂と打海文三のお二人だ。
タルホは以前何冊か所有していたのだが度重なる引っ越しで雲散霧消した。
打海文三は北区の図書館で巡り合った。
良書は探しても見つからない。
私は霊魂など信じてはいないが否定もしない。
良きことを念ずれば時には叶うことがありそれを偶然と思うかは勝手だ。
タルホはななめよみが出来ない作家で打海文三も作品によって異なるがその傾向がある。
高校時代までは速読が出来た。
老いてからは出来ないのだが、それも良きもので一抹のパッションから解放されポワロ的な洞察が浮かんでくる。
タルホの難解さは打海文三のそれとは異質だ。
タルホには同化する困難さがあり、打海文三は伏線が多重に絡み合った難しさがある。
例えば花月幻想であり、ハルビンカフェである。
前者は高尚な能楽論で白洲正子に優る。
後者は文学の綾を楽しませてくれる。

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この記事を書いた人

1949年6月22日福島県郡山市生まれ。会津細井家の末裔。

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