先に観光の要素として、自然と文化を挙げましたが、文化の1つが歴史であり、突き詰めて言えば、人の伝記かも知れません。人によっては死後も空海さんのように、形が残る場合もありますが、ただの墓しか残らない場合もあります。私の場合、そのような墓でも興味があり、自分とは縁もゆかりも無い人の墓参りをしたことがあります。
縁もゆかりも無い、と言いましたが、実は何かのご縁があったかも知れません。
会津には伝統がある様々な物品がありますが、それらを羅列しても、観光としての産品になるか分からないと思いませんか? 更に言えば「鶴ヶ城」を挙げたとしても、構築物としか見ないと面白くはありません。430年前、蒲生氏郷が構築し会津初代藩主保科正之も城主として名を残していること、会津戦争での壮絶な戦い、など歴史を知ると全く別な姿が見えてきます。
絵ろうそく、然り。天正年間、漆の実から採取した蝋を使ってろうそく作りが興り、その後、蒲生氏郷が会津民芸の域にまで高めました。更に更に田中玄宰が殖産の1つとして江戸まで広げました。
現在の会津観光のホームページを見てみますと残念なことに「歴史」が描かれていません。まるで幹がない枝葉だけの存在で、これが大樹と言われてもちょっと困ります。ホームページの副題にSAMURAICITYとありますが、江戸時代、日本一の雄藩であったことは、何を見て想像すれば良いのでしょうか。
会津藩の歴史を描くことは容易ではありません。まともに記述すれば数百ページになるでしょう。個人的には中村彰彦くらいしか思い付きません。文量は1,000-2,000字程度。公募してみるのも悪くないかも知れません。
次いで、英文化も必須です。これも贅沢かも知れませんがプロの作家でお願いしたい。英語以外にも多国語化したいのですが、需要から推測するのが良くアジアでは台湾、タイランド、ヨーロッパではフランス、ドイツ、イタリア辺りだと思います。
在日大使館に依頼すれば案外紹介して貰えるかも知れません。
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